ザンビアとまと日記

ザンビアで青年海外協力隊。男性看護師。現職参加。感染症、エイズ対策。具体的には結核対策。チパタ郡保健局配属。生存報告とザンビア情報、たまに愚痴。トマトが大好き。

青年海外協力隊2017年秋募集に合格。職種は感染症・エイズ隊員。看護師として現職参加。 2019年1月~2年間活動予定。

ザンビアの結核対策について

先の記事にもあった勉強会に参加して学んだことを備忘録的に残しておきたいと思います。

 

予備知識としてザンビアリファラル制の医療システムを取っており

  • ナショナルレベル(国)
  • プロビンシャルレベル(州)
  • ディストリクトレベル(郡)
  • ヘルスセンター
  • ヘルスポスト(この2つは医師が常駐せず準医師までしかいないことが多い、通常分娩は行うが手術などの必要な医療行為は難しい)

に分かれています。

 

今回の勉強会で学んだ日本との違いとしては

医療機関のスタッフの役割の大きさと地域ボランティアの存在です。

 

結核の塗抹陽性患者が発見された場合、

 

  1. ヘルスケアプロバイダーがまず家族などのリスクアセスメントを行い接触者検診の必要な対象をリストアップ。

  2. 地域ボランティアに喀痰のサンプルの採取と回収を依頼。

 

というステップを経て、週に1度郡の保健事務所にデータを送りサーベイランスをすることになるようです。このデータを元にして患者管理を行うのですが

  • アフリカは住所などがない人もいる

  • 医療機関から家までの距離が遠く管理しきれない

  • 保健事務所のマンパワー不足

  • 医療機関の数が少なくすでに各医療機関が独自のネットワークを持っている

 

といった事情があるみたい。日本では保健師さんがメインで各医療機関と連携して対応してるイメージがあったんですが、アフリカでは違うようです。

 

ディスカッションでも話題に出て明確な解決策が出なかったのが、地域ボランティアの持続性問題。やっぱりメリットがないとなり手がいないのが現状らしく、USAID などの援助があるうちは続くけどなくなった途端にいなくなるらしい。

 

 

 

あとザンビアでは会議の時にみんなが理解してるか確認するために

 

Are we together?

 

という表現をよく使います?イギリス英語の影響な気がします。

 

以上ザンビア結核対策事情でした。