ザンビアとまと日記

ザンビアで青年海外協力隊。男性看護師。現職参加。感染症、エイズ対策。具体的には結核対策。チパタ郡保健局配属。生存報告とザンビア情報、たまに愚痴。トマトが大好き。

青年海外協力隊2017年秋募集に合格。職種は感染症・エイズ隊員。看護師として現職参加。 2019年1月~2年間活動予定。

お金について

お金について少し考えさせられることが今日は2点ありました。(長文注意)

1つ目は、自分がお世話になっているクリニックでのこと。

片道8クワチャのミニバス代を自腹で出して頑張っている女性ボランティアに

「自腹を切ってまで来る理由は?」

って聞いた答えは

「お金がほしいから。仕事が無いの」

という切実なものでした。少し前までは他のNGOが援助していて交通費として月に500クワチャもらえたとのこと

ただでさえ仕事が無くて自転車タクシーが供給過多気味のチパタ。

セカンダリー(日本の高校に当たる学校?)まで行ける女性はまだそこまで多くなくて、女性の仕事はさらに見つけにくいんだろうな‥

だから次に援助が入った時に優先的に雇ってもらえるように続けているみたい。

かたや国民の税金で生活費としてボランティアの何倍ものお金を使っている自分。

単純に考えると本当にこの地域のためになるのは、自分がここに来ることじゃなくてボランティアの人に少しでも賃金を与えることじゃないかと思ってしまいました。

2つ目は自分のオフィスがある郡保健局の警備員のAさんの話。

仕事終わり「マサ、パソコンを安く買いたいんだけど‥アテはある?勉強のために必要で」

と涙目で相談してくる。

よく聞くと、その人は保健系の学校に苦労して通って卒業したものの、国家試験を受ける費用を工面できず今は警備員として働いているとのこと。

「本当は自分は警備員としてじゃなくて、メディカルスタッフとして困っている人を助けたいんだ」と熱く語る彼(自分より年上で2人の子供もいる既婚者)

(本当かどうか少し疑いながらも、子供も養わなきゃいけないし、そりゃ今の仕事じゃ不安になるよねと考える自分)

必要な金額を一応聞いてみる(自分はボランティアだからお金は無いということは納得済。)

すると2200クワチャが必要とのこと。

正直なことを言わせてもらうと、

「なんでそんな額が今まで貯金できなかったんだろう?」

と思ってしまいました。でも生まれた家は貧しくて2人の子供を持つ警備員の彼にとっては大金なんだと思います。

(今の給料はなんとなく聞くのをはばかられて聞きませんでした)

日本人の自分にとってはちょっとしたお金でも、現地の人にとっては大金なんだという金銭感覚の違いを感じました。

最初、外国人のスタッフということで

「少し同情を引けばお金持ってるから、きっと貸してくれるよね」

みたいな気持ちなのかなと疑って

「ボランティアで来ててご飯代以外は出てないんだ」

と言った自分に

「石鹸とか買えるの?何なら買ってあげるよ!」

と自分の経済状況は棚に上げて言う彼

本当は生活費という名目でも、あなたの給料のもしかしたら4倍以上のお金をもらっているとは口が裂けても言えませんでした‥疑ってかかる自分の心の汚さに少し反省。

話が本当であっても会ったばかりの自分が果たすべき義理ではないと思うので、お金は貸さないと思います。(貸すなら帰ってこないと思っても納得できるなら貸すのがポリシー)

しかし、いい人ではあると思うので拒絶はせずに何かしらの力になれたらとは思います。

他のボランティアの皆もきっとお金に関して似たような経験をしてるはず。

自分一人ではどうしようもできない問題だけど、考えることを放棄した時に自分がここにいる唯一の理由がなくなる気がする。

少し暗いこと書いちゃったけど悩んでは無いから心配しないでね!

さあ明日はどんな1日が待っているのか

ワクワクを忘れない!